ここではまず、インプラントの歴史について紐解いてみましょう。
インプラントは、スウェーデンのルント大学の医師、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士により、チタンと骨が完全に結合する事を動物実験の際偶然に発見されたことから始まります。1952年のことです。
1960年代には、犬の顎にインプラントを埋め込む実験を行いました。しかし早い段階で負荷をかけるとインプラントが緩んでしまうので、ある程度の期間(3〜6ヶ月)安静にしておくことで骨と密着させることに成功しました。さらにあらゆる実験を重ね、一度骨と密着したインプラントは大きな負荷に抵抗できることを確認しました。
ブローネマルク博士による研究の結果、人体に拒否反応を起こすことなく骨とチタンが半永久的に結合するという結論に至り、人工歯根(インプラント)に利用する方法を開発しました。現在の純チタンと歯槽骨の結合、現在のオッセオインテグレーテッド(骨結合型)インプラント治療はその開発が応用され、インプラント治療は世界各国で普及し,特に医療先進国のアメリカやスウェーデンでは日本の10倍もの普及率を誇っています。
臨床研究を重ね、歯科先進国での歯科治療への応用が開始されて約40年経ち、日本でも、骨結合型のインプラント治療の応用は、歯科治療の一分野として確立され(日本でもオッセオインテグレイテッド・インプラント治療の歴史は20年以上になります。)、患者様の認知率も高くなってきました。またこの技術は、歯だけではなく、体の関節など様々な部分で応用研究が続けられています。
また、以前はインプラントの長さがある程度無いと治療が出来ず、13mm以上とか10mm以上の長さが必要とされましたが、最近では長さが短いタイプのものもあります。
短い物だと6mm以下のインプラントも登場するなど、インプラントの性能や治療方法も日々進歩しています。但し、欧米では既に各社からいろんなショートインプラントが存在していますが、日本では認可の問題で短いインプラントは限られています。

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